「将来が不安で眠れない」「頑張りたいのに気力が湧かない」
そんな日々が続いていた私にとって、猫との暮らしは思いがけず心を整えてくれる存在になりました。
この記事では、保護猫「まめちゃん」と暮らし始めてから、私の中で変わっていった気持ちや、心に生まれた“余白”についてお話しします。
🐾 はじめに:猫と暮らすことになったきっかけ
猫と暮らすことになったのは、偶然のような、でもどこか運命的な出会いでした。
恋人が保護した猫が妊娠していて、そこで生まれた子猫のうちの1匹が「まめちゃん」です。
最初は「本当に私に育てられるかな?」という不安もありましたが、
一緒に過ごすうちに、その存在は想像以上に大きな癒しと気づきをくれるようになりました。
1. 猫の存在が、私の心を「今ここ」に戻してくれた
猫って、いつも「今」を生きています。
お腹が空いたらごはんを食べて、眠くなったら寝る。
ふとした音にビクッとして走ったかと思えば、すぐにゴロゴロ甘えてきたりする。
「将来どうしよう」「明日どうやって生きよう」と
不安の波に飲み込まれそうになっていた私の心が、
猫の姿を見ることでふっと緩んだのを今でも覚えています。
2. 一緒に過ごす時間が、暮らしのリズムを整えてくれた
猫との暮らしは、意外と規則正しいものです。
ごはんの時間やトイレ掃除のタイミングが自然と生活の区切りになって、
「朝起きる」「夜眠る」というサイクルを作ってくれました。
自分のためにはなかなか起き上がれなくても、
「まめちゃんのため」と思うと自然に動ける。
その“誰かのために動ける”ことが、当時の私にとって何よりの支えでした。
3. 小さな変化や成長を喜べるようになった
最初は警戒して近づいてくれなかったまめちゃんが、
ある日そっと寄り添ってくれたときのことは今でも忘れられません。
「初めてのスリスリ」「初めて一緒にお昼寝」
そんな小さな出来事が、私にとっては大きな喜びで、
「今あるものを大事にする」感覚が少しずつ芽生えていきました。
できないことばかりに目が向いていた私が、
「できるようになったこと」を数えられるようになったのは、
きっとまめちゃんのおかげです。
4. 心の「余白」は、生きる余裕になる
社会の中で頑張りすぎていたときは、常に頭がいっぱいで、
“隙間”なんて1ミリもなかったように思います。
でも、猫と過ごす時間は不思議と感覚が優先されて、
思考が止まり、ただ「一緒にいる」ことだけに集中できました。
この“余白”が、いつしか私の心に柔らかさや余裕をくれるようになって、
「今を生きる」ことが少しずつできるようになってきたのです。
🐱 おわりに:猫と私、お互いが少しずつ助け合う関係に
「保護したつもりだったけど、救われていたのは私のほうだった」
まめちゃんと過ごす中で、何度もそう感じました。
完璧じゃなくていい。がんばれない日があってもいい。
そんなふうに、ありのままの自分を少しずつ受け入れられるようになったのも、
猫と暮らす日々が教えてくれたことのひとつです。
これからもまめちゃんと一緒に、
心の余白を大切にしながら、少しずつ前に進んでいけたらと思います。
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