「おこづかいをムダづかいせずに、少しずつ増やせたらいいな」
そんなキラキラした気持ちで読んでほしい“お金の冒険ガイド”です。むずかしいカタカナはできるだけ使わず、投資の名著に出てくる大切な言葉も引用しながら進めます。
この記事を読み終わるころ、インデックス投資が「貯金よりちょっとワクワクする貯金箱」に見えてくるはずですよ!
もくじ
そもそも投資ってなに?
インデックスファンドは“失点を減らすテニス”
なぜプロに勝てるの?──『投資の大原則』から学ぶ
手数料1%のこわさ──“運用コストは雪だるま”
ほったらかし投資5つのステップ(実践編)
よくある質問Q&A
まとめ:投資は未来の自分へのプレゼント
そもそも投資ってなに?
投資=「いまのお金を“タネ”にして、未来のもっと大きなお金をそだてること」。
畑にタネをまいて水をあげると、時間がたって作物が増えるイメージです。
銀行の貯金は“タネを机の引き出しにしまう”感じですが、投資は“土に植える”ので増えたり減ったりします。
インデックスファンドは“失点を減らすテニス”
『敗者のゲーム(チャールズ・エリス著)』では、
「プロのゲームは“ウイナーを奪い合う試合”、 アマチュアのゲームは“ミスを減らす試合”だ」
と繰り返し説いています。投資でも同じで、
“平均点を確実に取り続ける方が最終スコアで勝ちやすい”
というわけです。
ピザでたとえると?
- ピザを一切れずつ買う=個別銘柄選び
「どの具を選ぶか」で迷いミスもしやすい - インデックスファンド=ホール(丸ごと)買い
具を選ばなくても ピザ屋全体の平均の味 をそのまま楽しめる
用語 | かんたん説明 |
---|---|
インデックス | 市場平均(例:日本の会社全部の点数) |
ファンド | みんなから集めたお金で株をまとめ買いする大きな箱 |
つまり 「ミスを減らす=失点を避けるテニス」 と
「ホールピザを買って迷わない戦略」 は、とても似ています。
なぜプロに勝てるの?──『投資の大原則』から学ぶ
米国の名著『投資の大原則(原題:The Elements of Investing)』には、こんな言葉があります。
「長い目で見れば、市場平均に勝つファンドはほとんど存在しない。」
実際、アメリカの代表指数 S&P500 を15年間追いかけると、
プロが運用するアクティブファンドの約8%しか平均に勝てません。
- 理由① コスト…プロに払う報酬(年1〜2%)が重いため
- 理由② 人間の感情…勝ち負けで売買を繰り返し、手数料がさらにかさむため
小学生ことばで言うと
「給食をおかわりするたびに10円払う」 → お腹はふくれてもおサイフはやせちゃう、ということ。
手数料1%のこわさ──“運用コストは雪だるま”
手数料を1%けずると、30年後に数百万円の差になることがあります。
〈シンプル試算〉
- 元本:100万円
- 年間リターン:5%
- 運用期間:20年
手数料 | 最終金額 | 差額 |
---|---|---|
1.5% | 約180万円 | — |
0.2% | 約233万円 | +53万円 |
コツ:
- 経費率が0.1〜0.2%台のインデックスファンドを選ぶ
- 手数料は「雪玉」だから転がる前に小さくする
ほったらかし投資5つのステップ(実践編)
ステップ | やること | 時間 |
---|---|---|
① 目標を決める | 「大学入学までに100万円」など | 10分 |
② 口座を作る | SBI証券 or 楽天証券で無料開設 | 15分 |
③ 商品を選ぶ | 例:全世界株(eMAXIS Slim) | 5分 |
④ 積立設定 | 毎月1,000円〜自動引き落とし | 5分 |
⑤ 忘れる! | スマホで価格を毎日見ない | 0分 |
合計35分でスタートラインに立てます。
あとは「水やり(月イチ積立チェック)」だけでOK。
よくある質問Q&A
Q. 1,000円じゃ意味ない?
A. 雪だるまは小さな玉から。“習慣を買う”と思えば大きな一歩です。Q. 株価が下がって怖い!
A. インデックスは“温泉”と同じ。湯船を出ずに肩まで浸かるとポカポカになります。Q. 学校で投資を教えてくれないけど大丈夫?
A. 『投資の大原則』曰く「投資のルールはシンプルで十分」。九九と同じで、基本を覚えれば応用OKです。
まとめ:投資は未来の自分へのプレゼント
- インデックスファンドはホールピザ買いでラク
- プロでも手数料には勝てない → コスト最優先
- 小さく始めてほったらかし → 時間が“お金の味方”になる
今日の1,000円が、未来の「ありがとう」に変わる
そんなワクワクを感じながら、一緒にほったらかし投資を始めてみましょう!🐾
*引用:
- チャールズ・エリス著『敗者のゲーム』日本経済新聞出版,2015年
- バートン・マルキール/チャールズ・エリス著『投資の大原則』日本経済新聞出版,2018年
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