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VOO の増配率を10年分検証してみた

VOO・VTI・IVV の5年配当リターン比較グラフ、VOOは年平均+7.4%増配 投資副業

Vanguard公式からデータを取って、さっそく自分で確かめてみたよ

VOO は 2025 年 7 月 2 日(Payable Date)に 1 株あたり 1.7447 ドルの配当を支払いました。
直近のドル円(1 USD ≒ 150.7 円 ※2025-08-01 時点)で換算すると、約 263 円/株 です。
配当が毎年 7 % 前後のペースで増えている――そう思うと、ただ保有しているだけでワクワクしますよね。


「リーマン・ショック以降も減配していない?」

年間配当合計 (USD)前年比備考
20195.571直近で最も高かった年
20205.303-4.8 %コロナ初年度にわずかに減
20215.437+2.5 %回復基調へ
20226.004+10.4 %過去最高更新
20236.357+5.9 %さらに更新
20246.704+5.5 %最新(四半期4回合計)

配当を出せる大型株中心で構成――という ETF の設計そのものにあると考えられます。

リーマン・ショック(2008)時点では VOO 自体がまだ存在していません
(上場は 2010 年 9 月)。

上場以来 “完全な減配(前年より大幅にカット)” は 一度もなし
ただし 2020 年 のように 数%スケールの微減 は起こり得る。

減配幅が小さい理由は

S&P500 採用企業の広い分散

リバランスで無配・減配銘柄のウェイトが自動的に下がる

VOO の増配率は過去10年間で年平均 7.4%でした
(出典:Vanguard公式 Distributions CSV, 2025/08/01取得)。

年別配当推移と CAGR

CAGR(シーエージーアール)= Compound Annual Growth Rate

日本語では「年平均成長率」「複利平均成長率」と呼びます。

下のグラフは外部サイト(haitoukabu.com)から引用した
VOO の「株価・分配金・利回り」推移です。赤い棒が分配金。
(図キャプションで出典を明示)

引用グラフ
図:haitoukabu.com「VOO 株価と分配金、利回りの推移」より引用(2025-08-01閲覧)

棒グラフを見ると――

  • 2015 年 ≈ 4 USD → 2024 年 ≈ 6.7 USD まで ほぼ右肩上がり
  • コロナ初年度の 2020 年でも棒が大きく崩れていない

この 10 年間を 複利ベースで平均すると、年間 約 7.4 %(CAGR)の増配ペースになります。

CAGR の算出:

  • 期首(2015)配当=4.044 USD
  • 期末(2024)配当=6.704 USD
  • 年数=9 年

=(6.704÷4.044)^(1/9)−1 ≒ 0.0739 → 7.4 %

つまり 「VOO を持ち続けるだけで配当が毎年 7 %前後の複利で膨らんできた」 というのが、この図と計算から読み取れるわけです。

S&P500 企業利益(EPS)との比較

ロイターによれば、UBS は 2025 年の S&P500 EPS を 265 ドル と予想しています
(出典:ロイター 「S&P500種の年末目標引き上げ、UBS 貿易摩擦緩和踏まえ」 2025-06-27 配信)。

この数字を使って VOO の配当と並べると――

VOO 年間配当 (USD)S&P500 EPS (USD)
20246.704250
2025(予想)265

配当が伸びる背景として 企業利益(EPS)も増加トレンド にあることが確認できます。

ライバル ETF(VOO・IVV・VTI)比較 ─ 5 年でどれだけ差がついた?

Google ファイナンス比較チャート(5 年、取得 2025-08-02)

指標VOO(Vanguard S&P 500)IVV(iShares S&P 500)VTI(Vanguard Total Stock Market)
5 年トータルリターン+90.4 %+90.6 %+84.7 %
経費率0.03 %0.03 %0.03 %
分配利回り(直近)1.46 %1.45 %1.31 %
10 年増配CAGR*7.4 %7.5 %6.9 %

* 自分で計算した配当CAGR(Vanguard / iShares 公開CSVより)


グラフから読み取れる 3 つのこと

  1. リターンはほぼ横並び
    • 5 年で VOO ≒ IVV ≧ VTI。全米株式(小型株を含む)を入れても差は数%。
  2. 経費率は誤差レベル
    • 3 本とも 0.03 %。費用で選ぶメリット・デメリットはほぼ無し。
  3. 配当と増配ペースも似通う
    • S&P500 連動の VOO・IVV が 7 %台前半で拮抗。
    • 小型株を含む VTI はやや低めだが、それでも 約7 % と高水準。

どう選ぶ? ざっくり指針

こんな人合いそうなETF理由
出来高・板の厚さで安心して取引したいIVViShares 系で売買量が最多
Vanguard で統一したい/自動積立を使いたいVOOファンド同士のリバランスが楽
「全米」を一括で持ちたい/小型株も欲しいVTI中小型までカバー=分散最大化

結論: リターン・経費・増配率は“ほぼ誤差”の世界。
「板の厚さ」か「ブランド」か「小型株を含めるか」——自分の好みで決めても後悔しにくい、というのが 5 年比較で分かったポイントです。


わたしの“ゆるインデックス戦略”メモ

コア:VTI 70 % + キャッシュ 30 %
これだけのシンプル構成で、「全米の成長」と「暴落チャンス」を両取りしています。


1️⃣ なぜ VTI を 70 %?

理由一言まとめ
全米 4000 銘柄に丸ごと投資S&P500 だけでは拾えない小型株の成長ポテンシャルもゲット
VOO や IVV と 5 年リターンはほぼ誤差なのに銘柄数が 8 倍以上、分散効果◎
経費率 0.03 %ほぼタダ同然。長期保有のコストストレスがない

「大型の安心感+小型のワクワク感」 を 1 本で兼ね備えているのが VTI を選んだ決め手です。


2️⃣ キャッシュ 30 % を寝かせているワケ

  1. 暴落時に“心が動く”資金
    • –10 %、–20 % と落ちる段階で 打診買い → 追撃買い → 全ツッパ の3段ロケットを発射する予定。
  2. 変化球にも使える
    • 短期の円高ヘッジでドル転したり、生活防衛費に回したりと機動力◎。
  3. 機会損失は最小限に
    • 高利回り MMF で 年 1 % 弱の利息 をもらいながら待機中。

3️⃣ 運用ルール(自分への備忘録)

トリガーアクション
VTI が最高値から –10 %キャッシュの 10 % で買い増し
–20 %さらに 10 % 投入 + 積立額 1.5 倍
–30 % 以上躊躇せず残りキャッシュ全投入
リバランス年 1 回、70:30 が ±5 % 以上崩れたら調整
定点観測月末に【配当額/評価損益/キャッシュ率】を Google スプレッドで更新

感情を混ぜずにルールに従う——これが長期投資でメンタルを守るコツだと思っています。


4️⃣ これからの課題と楽しみ

  • 30 % キャッシュを 積極運用(短期債 ETF や高利回り普通預金)で年 2 % 程度は稼ぎたい
  • 年 4 回の VTI 配当を “猫ファンド” に充当して、まめちゃんのおやつ代を永続化
  • 市場が落ち着いたら 気になるセクターETF(AI・クリーンエネ)に 5 %だけスパイス投入

VTI 70 % で「全米まるごと成長」に乗りつつ、
キャッシュ 30 % で「暴落バーゲン」も狙う。

難しいことは全部 ETF に任せて、私は “ほったらかし+時々チャンス” を楽しむだけ。
配当が増えたら、まめちゃんとキャンプに行くガソリン代に充てる予定です🚙💨

このスタイルが “ゆるくて心地いい” と感じたら、ぜひ参考にしてみてくださいね!安心感+全米の成長”のバランスを取っています。

今後の配当見通しと注意点

30 年という超長期で見れば米国はAI・テクノロジーを軸にさらに豊かになる──。
ただし「一国が永遠にトップであり続ける保証はない」。だからこそ “強気×分散” のバランスが重要です。


1️⃣ 配当が伸びる追い風

追い風具体的な材料影響イメージ
AI・自動化の生産性向上クラウドAI、半導体、ロボティクスの設備投資が継続企業利益(EPS)が伸び→ 配当原資が増える
人口ボーナス“移民 × ミレニアル”米国は 2050 年まで労働人口が微増予測消費・住宅需要が底堅い = 企業売上を押し上げ
資本市場の厚み自社株買い+M&Aが株主還元を後押し配当+自社株買い=“総還元利回り”が維持

2️⃣ 抑えておきたい逆風・リスク

リスク具体例ケア方法
ドル高/円高サイクル為替だけで年±10% 変動し得る外貨建MMF・円建ETFで「通貨分散」
法人税・配当課税の増税議論財政赤字拡大による増税圧力NISA枠活用、適時リバランスで評価益を抑制
テック偏重バリュエーションS&P500 の上位7社が指数EPSの3割VOOだけでなく VT・eMAXIS Slim 全世界株式 で地理分散
地政学(米中・台湾・中東)サプライチェーン寸断→企業利益縮小キャッシュ 20〜30%、安全資産(短期債ETF)も併用

3️⃣ ほったらかし派の選択肢

完全放置を目指すなら理由
VT(全世界株ETF)米国 60 %+先進国+新興国。国・通貨リスクを自動分散
eMAXIS Slim 全世界株式つみたてNISA対応・自動再投資。経費0.1133 %(2025.8時点)

ポイント:

  • 米国がメインで伸びるシナリオ:VTでも米株が自然にウエイト拡大。
  • 万が一、米国が10年停滞しても他地域(インド・ASEAN等)が緩衝材になる。

4️⃣ わたしの作戦メモ(例)

Valuation過熱(PER>25)時はキャッシュを一段階厚く

コア:VTI 70 %(米国全体の恩恵を享受)

サテライト:VT 10 %(非米国アロケーションを自動調整)

キャッシュ/短期債:20 %(暴落時の買い増し弾+生活防衛)

年1回の健康診断

EPS&配当YoYがマイナス2年継続 → VT比率を増やす

  • 直近FF金利/リバランス規模など

まとめ & 投資判断のヒント

  1. VOO の配当は 10 年で年平均+7.4 % 成長
    • 2015 → 2024 年に 4.0 USD → 6.7 USD/株へほぼ右肩上がり。
    • コロナでも減配は –4.8 % と小幅で済み、耐久力を確認。
  2. 企業利益(EPS)も配当の後ろ盾に
    • UBS 予想では 2025 年 EPS = 265 USD(前年比+6 %)。
    • 利益が伸びれば配当余力も伸びる “順当な連動” が期待できる。
  3. ライバル比較:VOO ≒ IVV ≫ VTI(リターン誤差は数%)
    • 5 年リターンは VOO +90.4 %、IVV +90.6 %、VTI +84.7 %。
    • 経費率は3本とも 0.03 %──銘柄選びは「板の厚さ・ブランド・分散度」の好みで決めれば OK。
  4. 私のポートフォリオ例
    • VTI 70 %:全米株の大型+小型で成長を丸ごと捕捉。
    • キャッシュ 30 %:暴落チャンス用。高利 MMF で微利回り確保。
    • 下落幅 –10/–20/–30 % で段階投入、年1回 70:30 リバランス。
  5. 30 年スパンの追い風とケアポイント 追い風リスクケア方法AI・自動化、生産性↑為替サイクル外貨+円建て併用労働人口の移民補填テック偏重バリュエーションVT/全世界株で地域分散自社株買い文化税制変更・地政学NISA枠・短期債で防御
  6. “完全放置” を望むなら
    • VTeMAXIS Slim 全世界株式 で国・通貨をまるごと分散。
    • 米国が伸びれば自然に米ウェイトが上がり、停滞しても他地域が緩衝材に。

ほったらかし × 分散 × ルール運用 —— この3点さえ押さえれば、30 年後の“配当で猫とキャンプ”ライフはかなり高い確率で実現すると考えています。

投資判断のヒント

  • 「米国メイン+全世界で保険」が長期では最もストレスが少ない。
  • 暴落に備えたキャッシュ比率と投入ルールを決め、感情を排除。
  • 配当と EPS の YoY を年1回点検し、想定外の2年連続マイナスが出たら配分を微調整。

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