それでもREIT投資をやめなかった理由と“今”
※本記事は投資を推奨するものではありません。あくまで私の実体験と学びを共有するものです。
はじめに──高配当に惹かれ、飛びついた2024年
2024 年初頭。
東京23区の賃料上昇ニュースと 分配利回り 4%台 に目がくらみ、
私は アドバンス・レジデンス投資法人(以下 ADR)を「わずか2口」 だけ購入しました。
「少額だし勉強がてら…」と気軽に始めたのですが、早くも試練が訪れます。
1. 失敗の全貌:1 か月で −7%
項目 | 数値 |
---|---|
平均取得単価 | 285,000 円 |
購入口数 | 2 口 |
投資額合計 | 570,000 円 |
1 か月後価格 | 265,000 円 |
含み損 | −40,000 円(約 −7%) |
日銀の緩和修正観測で長期金利が急騰し、不動産セクターに売りが集中。
「少額だから大丈夫」と思っていた私でも、数字が赤く染まるのはやはり胃が痛みました。
2. それでも投げ売りしなかった3つの理由
① “金利×REIT” を体感する教材に
- 教科書で学んだ逆相関を リアルマネーで体験 できる
- 少額だからこそ、損を許容しながら学べる
② ポートフォリオの中でわずか1%未満だった
- 私の資産配分は 株80/債20+REIT1 程度
- 含み損4万円でも、全体ではほぼ誤差 → メンタルが折れない
③ 分配金が「小さなごほうび」になる
- ADR の1口あたり分配金(税引前)は約 6,800 円
- 2口でも半年で 約13,000 円 が振り込まれる
- 「お金が戻る」事実が安心材料に
3. その後:プラ転までの実録チャート
時期 | 価格 | 評価損益 | コメント |
---|---|---|---|
2024/02(買付) | 285,000 | 0 | 高配当に期待 |
2024/03 | 265,000 | −40,000 | 金利ショックで青ざめる |
2024/06 | 272,000 | −26,000 | 初回分配金で心のクッション |
2024/12 | 279,000 | −12,000 | 金利一服+分配金再投資 |
2025/07 現在 | 291,000 | +12,000 | トータルリターン約 +4% |
(価格は月末終値のイメージ。実数はご自身の取引履歴に合わせてください)
4. 私のリカバリー策
- 追加購入はしない:口数を増やして平均単価を下げる行動は今回は見送り
- 分配金は全額オルカンに再投資:為替・業種リスクを薄める
- 金利ニュースをメモ:感情と数字をセットで記録
5. 今後のスタンス
- ADRは ポートフォリオ1%上限
- 住宅系REITを「高配当教材」として観察継続
- 利回り 4.5%超+NAV割れが追加検討ライン
まとめ──“小さく失敗して大きく学ぶ”
- 高配当≠絶対安心。金利であっさり値下がり
- ポートフォリオに余白 があればメンタルは折れにくい
- 分配金再投資 で「待つ理由」を持つと心が軽い
たった2口、されど2口。
小さな失敗が、金利とREITの力学を体で覚える貴重な授業料になりました。
これから挑戦する方は、ぜひ “少額&長期&分配金ルール” でストレスの少ないREIT投資を試してみてくださいね。
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